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『そ』・・・竹本健司の俳想ノート

俳想ノート
先日出来上がったばかりの『竹本健司の俳想ノート』

改めてページをめくる。41頁
「セーデ、ウチノカカーガ、ワシノ身ュー案ジテナー、『チート、ヨケーナリンセエ』ユーテ、枕ァー上リハナェー、『ホ』ユーテ、ダエーテ、クレルケー、ホンノ、ツルーットスルグラエーノコッチャ」

(それで、家内が私の身を心配してなぁ。『少し横になりなさい』と言って、枕を上り口へ、『ほ』と言って出してくれるので、少し仮眠をする位のことだ)

まるで高校の時の漢文の書き下し文。

竹本健司さんは岡山県新見市出身です。
亡くなった父も「つるっとしとった」など言っていた。うとうとしていた かなぁ。
「上がりはな」も独特。国語の教科書に出てきて覚えた「上がり框」に近い。

・・・・・・『ほ』は「ほれ」と同じ意味で使われる場面も同じ。同じような言葉に「ソ」もある。これも「ソレ」からきているのだろうか・・・・・・
母を思い出せば必ず耳元に蘇ってくる、この「ソ」というなんとも短くて素朴な方言の温もり。

確かにうたたねをしていると父は「そ」と言って座布団やクッションを投げてよこしたっけ。
子どもの頃は厳しく、うたたねなんてさせてもらえなかったけど、私がおとなになってからは「そ」と言って投げた。
ぶっきらぼうで、少し押しつけがましい たった一音の「ソ」。いたわりの「ソ」。

竹本健司さんの『俳想ノート』には、
俳句への道、現代俳句の第一人者としての金子兜太さん、や藤田湘子との交友、教員生活(グアテマラの日本学校へ赴任もされていました)、日常 ― が気取りのないことばで書かれています。

『竹本健司の俳想ノート』は俳句には厳しく、自然や人にはとてもやさしい。
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