fc2ブログ

用紙とインク

紙に色
写真でそのままの色を出すのはむずかいいのだけど・・・
同じインクで刷って、紙によってこんなに変わるものだということを改めて知らされました。

著者の「赤」という指定でしたが「赤」にも「朱」に近いものと「紅」に近いものがあります。
なまめかしくもあり、上品でもある赤を目指して、まず著者に自分の思う色に近い「赤」をいろいろな印刷物を見ながら選び、それに近い色をプリンターで出力しました。

データ上はC(シアン=青系)M(マゼンダ=赤系)Y(イエロー=黄系)にしていますが、実際の印刷はDICに合わせて作る特色です。プリンター出力の色を見ながら、印刷屋さんがそれに近い色に合わせて作ってくれます。

その上でどんな紙に刷るか。私としては、華のある光沢のある物が作品の性質から好ましいと思いました。
選んだ紙は「きらびき」。
ところが印刷屋さんから赤のベタが強いのでキラキラした地模様の部分が消える、色が沈む、インクが流れるので合成インクしか使えないという指摘を受けました。

色にこだわりあったのでならばと再現性のよいアート系を勧められました。するりとした紙で画集や写真集に使うことが多く切れよくハッキリと発色します。
しかし、ツルリと綺麗すぎて風合いはありません。では、どんな紙を使うか?

上は試験的に刷っていただいた写真です。分かりにくいかもしれませんが、肉眼で見ると全く同じインクを使っているのに明らかに発色に差が出ます。(左から用紙名 サテン、アート、ペルーラスノーホワイト、きらびき、シャイナー、南アルプス紙)
写真内にはありませんが、アート系以外で一番明るく出るペルーラホワイト(スノーホワイトとは白色度が違う)に決定しました。


通常、更に、これにコストが加わります。
コーヒー豆がイロイロ銘柄で価格が変わるのと同じようなものです。

紙とインクの関係については経験でしか分かりません。用紙の種類はいっぱいあります。
全部に刷ってもらうなんてことはもちろんのこと不可能です。
意思を伝え、
印刷屋さんと紙屋さんに教えていただきながらより良いものを作っていく、それも本づくりの喜びです。
あらためて、印刷屋さんと紙屋さんがあって初めて本はできるものですね。
スポンサーサイト



満月の夜に思うこと | Home | 夏休み だね。

Comment

Post comment

Secret

Page top